医療法人瞳潤会 田村眼科

眼瞼下垂の手術

3PTOSIS SURGERY

明石イメージ

眼瞼下垂とは

【画像】上眼瞼断面図

眼瞼下垂とは、目を開いたときに「上まぶた」が正常な位置より垂れ下がり、黒目の上方が少し隠れたりして、視界が狭くなったり物が見えづらくなったりする状態をいいます。

瞼(まぶた)が下がってくると、頑張って目を開こうとするためにおでこにしわが増えたり、筋肉や神経の緊張により肩こりや頭痛を引き起こしたりもします。

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眼瞼下垂の手術を希望される方へ

眼瞼下垂が認められてからおよそ半年以上症状に変化がなく、内科的な疾患が否定されたものについては、手術を考慮します。
現状を容認される場合は経過をみる事も可能ですが、自然に良くなるという事はあまりなく、通常徐々に進行します。
体調や今後の生活の事等を考慮しながら、適切な時期に治療を検討される事をおすすめします。

眼瞼の手術の適応については、機能面(主に上方の視野欠損等の視機能障害)の改善と、整容面(美容)の改善の二つの側面がありますが、当院では機能面の改善を主たる目的としております。
ですから、特に美容を気にされている方は美容外科での治療をお勧めします。
繰り返しになりますが、眼瞼下垂によって見にくくなった主に上方の視野について、手術により眼瞼を挙上し改善させるために手術を行います。

眼瞼を吊り上げる筋肉は、眼瞼挙筋とミュラー筋があります。
当院では、眼瞼挙筋前転法をはじめとして、ミュラー筋を縫い縮める術式、眼瞼皮膚を切除する方法等を、症状に合わせて判断し採用しています。

手術は日帰りで行えます。所要時間は片眼瞼およそ20~30分が目安となります。

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眼瞼下垂手術の注意点・合併症

手術の際の注意点や、稀に起こる合併症について説明します。

  • 過矯正

    術後の戻り(年齢的な変化)が生じ、近い将来再び眼瞼が下がってくるため、手術時は敢えて少し過矯正を狙います。
    そのため、特に術後しばらくの間は瞼が閉じにくい期間が生じる可能性がありますが、瞼は少しずつ正常に閉じるようになってきます。
    瞼が閉じにくい間は目が乾燥しやすいので、角膜びらんを生じる可能性があります。その場合は、角膜保護の目的で必要に応じて点眼や軟膏を処方します。


  • 低矯正

    術中に効果の確認をしながら挙筋機能と幅を調整しますが、元々眼瞼挙筋やミュラー筋の機能がほとんど残存していない方など、術前の状態により矯正効果が出にくい方もおられます。
    その場合は、再手術により適切な矯正を試みる場合もあります。


  • 皮下出血

    術後、瞼は皮下出血が起こり腫れます。個人差はありますが、通常術後1~2週間が最も腫れる時期です。
    その間は、創の保護のためガーゼ眼帯が必要になります。
    抜糸は約2週間後に行います。
    自然で綺麗なアイラインが出来るには6ヶ月ほどかかります。


  • その他

    片眼のみ眼瞼下垂手術を行う場合、下垂の改善に伴い、術眼瞼と反対の眼瞼が下がってくる場合があります。これは、術前に前頭筋を使って眼瞼を挙げていた方に多く見られる現象で、術後その必要性が低下するためです。
    術後再評価し、反対側の眼瞼の手術を予定する場合もあります。
    また、眼瞼下垂手術の性質上、術後は顔の印象が変わります。

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手術後の流れ

手術直後からの一般的な流れをご紹介します。
参考にして頂き、最終的には医師の指示通り安全にお過ごしください。

手術当日

  • ガーゼ眼帯は外さずそのままにしてください。
  • 抗生剤と整腸剤の内服が処方されます。指示通り服用してください。
  • 頓服の鎮痛薬が処方されます。痛みが出る場合のみ、服用間隔を遵守して内服するようにしてください。
  • 可能な限りで問題ありませんので、患部を冷やしてください。
  • 当日はお風呂やシャワー、洗顔、洗髪等はやめて頂き、安静にしておいてください。
  • お食事の制限は特にありませんが、お酒は控えてください。
  • 就寝時は、うつ伏せで寝ないようにしてください。横向きになる場合は、手術したほうの眼瞼を上にして休んでください。

手術翌日以降

  • ガーゼ眼帯は必要に応じ継続または中止の判断を行い、医師からご説明します。
  • 処方薬(内服薬、軟膏、点眼など)を指示通りに行ってください。
  • 手術後数日間は患部に腫れを感じますが、次第にひいてくるので安心してください。
  • 2日目以降、洗顔や洗髪が可能になります。気をつけて行ってください。
  • 抜糸は術後約2週間後の予定です。

何か変わった事があれば、予約日を待たず出来るだけ早く診察を受けてください。
術後は、ガーゼに血液がにじむ程度の出血はあります。万一出血が多い場合や糸が外れてしまった場合、その他ご不安な事があれば、まずはお気軽にご相談ください。
術後2週間は、夜間も繋がる緊急連絡先番号をお伝えしています。

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手術費用の目安とお支払いについて

標準的な手術費用の目安は以下の通りです。手術費用は、使用薬剤等によっても増減します。

※民間の医療保険については、契約内容・条件等により個々に事情が異なるため、必ずご自身で保険会社へご確認下さい。当院では民間保険についての責任は一切負いかねます。

眼瞼下垂手術(眼瞼挙筋前転法)

1割 片眼瞼:7,900円 (例:後期高齢者一般の方の負担上限は月18,000円)
2割 片眼瞼:15,800円
3割 片眼瞼:23,600円

眼瞼下垂手術(その他のもの)

1割 片眼瞼:6,800円 (例:後期高齢者一般の方の負担上限は月18,000円)
2割 片眼瞼:13,500円
3割 片眼瞼:22,000円


※後期高齢者医療制度や高額療養費制度等により、毎月の窓口でのお支払い額には一定の上限が設けられています。
例1:後期高齢者医療制度対象(通常75歳以上)で、自己負担額が1割、所得区分が一般の方が、同月内に両眼手術を受けられた場合、当院での窓口負担(保険診療分)の上限額は合計で18,000円となります。同月内においては、窓口でそれ以上のご負担分はありません。
例2:前期高齢者医療制度対象の70歳以上の方で、自己負担額が2割、所得区分が一般の方が、同月内に両眼手術を受けられた場合も、当院での窓口負担(保険診療分)の上限額は合計で18,000円となります。同月内においては、窓口でそれ以上のご負担分はありません。
例3:69歳までの方で限度額適用認定証を発行された方は、医療機関での一時的な高額支払いを軽減できます。あらかじめ市役所やお勤め先の担当者の方へお問い合わせください。手術日までに発行が間に合わなかった場合でも、後から保険者に申請を行って、自己負担額を超えたお支払額については払い戻しを受ける事もできます。

上記以外にも多様な保険制度が存在するため、個人ごとに費用・上限額が異なります。詳しくは個別にご案内しておりますので、どうぞお気軽にご相談下さい。

お支払方法

保険診療分は受付にて現金でお支払い下さい。

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